2024 10 24
専任技術者になるには
今回は「専任技術者になるには」というテーマで、建設業許可を取るための大事なポイントをわかりやすく説明していきます。専門用語が多い話なので、なるべくやさしい言葉で説明をしていきます。
目次
そもそも「専任技術者」って何?
建設業を始めるためには、国や都道府県に「建設業許可」を申請しなければなりません。そして、その申請の中で大切なのが「専任技術者(せんにんぎじゅつしゃ)」という役割です。
簡単に言うと、専任技術者とは、その会社がきちんとした技術力を持っていることを証明するために必要な人です。建設業をする会社には、専門の技術を持った人がちゃんといないといけません。その人が「専任技術者」と呼ばれます。
専任技術者になるための条件
専任技術者になるためには、いくつかの条件があります。これらの条件を満たしていないと、建設業許可を取ることができません。
学歴
専任技術者として認められるための一つの方法は、必要な学歴を持っていることです。たとえば、高校や専門学校、大学で建設や土木などの専門的な分野を学んで卒業した場合、その学歴が条件を満たしていると見なされることがあります。ただし、卒業してから数年の実務経験も必要になることが多いです。
具体的には、次のような学歴が必要です:
高等学校(工業系)卒業:卒業後5年以上の実務経験が必要
専門学校や大学(工業系)卒業:卒業後3年以上の実務経験が必要
資格
資格を持っていると、専任技術者としての条件を満たすこともできます。たとえば、建設関連の資格を持っている場合、その資格を取得した時点で技術者として認められることがあります。
代表的な資格は次の通りです:
1級建築士や2級建築士
1級施工管理技士や2級施工管理技士
これらの資格を持っていると、学歴や実務経験の条件がなくても、専任技術者として認められることがあります。
実務経験
学歴や資格がない場合でも、長期間にわたる実務経験があれば専任技術者になれます。実務経験とは、実際に建設現場で働いたり、工事に携わったりした経験のことです。
具体的には、10年以上の実務経験が必要です。この10年という期間は、実際に建設業に従事していたことを証明できる資料が必要になります。
専任技術者が必要な理由
では、なぜ建設業の許可を取るために専任技術者が必要なのでしょうか?
理由は簡単です。建設業は、命に関わる仕事です。例えば、家を建てるときに技術力がない人が作ったらどうでしょう? 家が倒れてしまったり、壁が崩れたりして、住んでいる人が危険な目にあうかもしれません。
だからこそ、建設業を行う会社には、しっかりとした技術を持った人が必要なのです。専任技術者は、その会社が技術的に信頼できるという証拠になる存在です。
専任技術者としての働き方
専任技術者は、その会社の技術面を支える大事な役割を担います。具体的には、次のような業務に携わることが多いです:
現場の管理:工事が適切に進んでいるかを確認し、問題があれば修正する。
技術的なアドバイス:現場での技術的な問題や疑問に答える。
安全管理:工事中の安全を確保するための対策を講じる。
さらに、専任技術者は、その会社に専属で働いていなければなりません。専任技術者として登録されると、他の会社で同じような役割を担うことはできませんので、注意が必要です。
専任技術者の申請方法
専任技術者になるための申請は、会社が建設業許可を申請する際に行います。具体的な流れは次の通りです:
必要な書類を準備する
– 学歴証明書(卒業証書など)
– 資格証明書(資格を持っている場合)
– 実務経験を証明する書類(給与明細や雇用証明書など)
建設業許可の申請書を提出する
– 会社が提出する建設業許可申請書に、専任技術者の情報を記入します。
審査を受ける
– 提出した書類をもとに、国や都道府県が審査を行います。この審査に通れば、晴れて専任技術者として認められます。
よくある質問
Q1. 学歴や資格がないけど、専任技術者になれる?
はい、実務経験が10年以上あれば専任技術者になることができます。経験を証明するための資料(給与明細など)をしっかり準備することが大切です。
Q2. 専任技術者は他の会社で働ける?
いいえ、専任技術者は1社に専属で働かなければなりません。他の会社で同じ役割を持つことはできません。
Q3. 資格があれば、すぐに専任技術者になれる?
基本的には資格を持っていれば、すぐに専任技術者として認められることが多いです。ただし、資格の種類や建設業の種類によっては追加の条件があることもあります。
まとめ
「専任技術者になるには」というテーマで、建設業許可を取るために重要な専任技術者の条件や役割についてお話ししました。学歴や資格、実務経験が専任技術者になるためのカギです。建設業を始める際には、しっかりとした準備をして、許可をスムーズに取得できるようにしましょう。
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